「自分を捨ててはいけない。」
「絶対にいけない!。」
冒頭からこの「捨て本」は捨てる捨てるを連発して
最後の最後、このメッセージは際立つ。
自分自身とは己の存在意義のようなもの。
生きている意味を支える心の根幹であるから。
そして彼が多分強く一番伝えたかったこと。
一番大切なことは「人を許すこと」。
たくさんの許せない経験を彼もしたし、
私たちもそうだろう。
言い訳したくなる状況として人との関係があるが
「他人のせいにする」このクセを捨ててしまおう。と続く。
どんな苦境も「自分のせい」にするべきだと。
人とのやりとりなど
恐れを捨てて価値観の違いを受け入れる度量を持つことは本当に大切だ。
そして人生につきものの逆境。
アウェイの中にこそ、長い安定を過ごせるヒントがあると。
追いつめられた自分と対峙する時には
もうおしまいだ!なんていう状況は存在せず
あるのはもうおしまいだと決めつける自分の諦め。
と言い切っている。
実際、「捨てる」痛みは、ゼロにはできない。
しかし、痛みを感じないくらい忙しく、やりたいことに集中していればいい。
お金より、人間関係より
やりたいことを先延ばしにする時間の浪費がもったいないとも
確かにそうだ。
時間=命だから。
彼に限らず時間=命、そのものだ。
その時間=命に対して
行動のスピードを上げろ!
罰ゲームはすぐに終わる。
過去に執着するな!
所有はリスクだ。
から始まるこの本と60分
「捨て本」と会話して自分の所有欲を確認してみた。
確かに今、ここに命はある。
存在している。
どうなりたいという願望があれば
ゆっくりのんびりしている暇はない。
いつ終わるかわからない命の中で
最後の瞬間、後悔したくないから。
ホリエモンらしい、しっかりとした口調で展開される。
俗にいう断捨離の本ではない。
諸行無常のこの世の中で、あぁとため息をはくような
ミドルにぜひ読んでもらいたい「捨て本」。
変化はグラデーションで起こることを信じて。